頼朝、湛増を地頭職に


鎌倉時代に成立した歴史書『吾妻鏡』
文治2年6月  1186年 湛増57歳

11日丁巳、(中略)熊野別当(※湛増)が上総国安蒜庄を知行しているので、地頭職は、二品(※源頼朝)がかの人に僻付けなさった。(下略)

熊野別当がかねてから知行していた上総国安蒜庄(かずさのくに あびるのしょう:現千葉県君津市・木更津市・袖ヶ浦町)の地頭職(※年貢の取り立てや土地の管理を行ない、領域内の住民を支配する役職)を源頼朝から改めて認められて、湛増は鎌倉幕府の御家人(※ごけにん:鎌倉幕府の将軍直属の家臣)となります。