湛増、院庁に書状を進上


九条兼実(1149 – 1207)の日記『玉葉』
養和元年11月  1181年 湛増52歳

9日巳卯、(中略)熊野の湛増は使いの人を付けて院庁に書状を進上する。これは、関東に向かうが、全く謀反ではなく、公のために奉る、よこしまなことはあるはずもない、ということだ。この申し状は疑わしく思う。そう思う者が当然多いか。